ポータブル電源を充電する方法として注目されるEcoFlowのソーラーパネルですが、「どのポータブル電源に対応しているのか？」「他社製のパネルは使えるのか？」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

 

EcoFlowのソーラーパネルには、45W・60W・110W・160W・220W・400Wといった複数の種類があり、それぞれ対応するポータブル電源が異なります。

 

小型モデルのRIVER 2シリーズに適したコンパクトなパネルから、DELTA Proのような大容量モデル向けの高出力パネルまで、用途に応じた選び方が必要です。

 

この記事では、EcoFlow純正ソーラーパネルの互換性や対応機種、他社製ソーラーパネルの使用可否、選び方のポイントを詳しく解説します。

EcoFlowの純正ソーラーパネルは、高効率で設計されており、同社のポータブル電源と組み合わせることで、安定した電力供給が可能です。

 

ラインナップには 45W、60W、110W、160W、220W、400W の6種類があり、用途に応じた選択ができます。

EcoFlowソーラーパネルのスペック比較

EcoFlowソーラーパネルの接続方式（MC4コネクター）

EcoFlowのソーラーパネルは、一般的なMC4コネクターを採用しています。

 

これにより、他社製のソーラーパネルとも互換性を持たせることが可能です。

MC4コネクターとは？

MC4コネクターは、ソーラーパネルとポータブル電源を接続するための標準的なコネクターです。
EcoFlowのソーラーパネルは、MC4→XT60変換アダプターを介してポータブル電源に接続する設計になっています。
接続方法
・MC4端子のプラス（+）とマイナス（-）を確認
・MC4→XT60アダプターを介してポータブル電源に接続
・ソーラーパネルを日光が当たる場所に設置
・発電状況をポータブル電源のアプリやディスプレイで確認
? 注意点
・MC4端子の極性を間違えないように接続
・非純正のソーラーパネルを使用する場合、電圧・電流が適合しているかチェック
・ソーラーパネルの設置場所を最適化して最大発電効率を確保

EcoFlowのポータブル電源は、純正のソーラーパネルと組み合わせることで最適な発電効率を発揮します。

 

しかし、他社製ソーラーパネルを使いたいと考えている人も多いでしょう。

 

ここでは、他社製ソーラーパネルを使う際の互換性や注意点を解説します。

電圧・電流の適合条件を確認しよう

ポータブル電源とソーラーパネルを正しく接続するためには、電圧・電流の適合条件を確認することが重要です。
EcoFlowのポータブル電源の入力仕様
・例えば、DELTA 2の最大入力は500W / 11〜60V / 15A
・RIVER 2シリーズは最大220W / 11〜50V / 13A
・DELTA Proは最大1600W / 11〜150V / 15A
→ 対応するソーラーパネルの出力電圧・電流が、ポータブル電源の許容範囲内か必ず確認しましょう。

?注意

・ソーラーパネルの開放電圧（Voc）がEcoFlowの対応範囲を超えると、故障や安全装置が働き充電できなくなる可能性があります。
・出力電流（A）がポータブル電源の最大入力を超えないようにすることも重要です。

MC4コネクター対応の有無をチェック

MC4（Multi-Contact 4mm）は、ソーラーパネルと充電機器を接続するための標準的なコネクターです。
EcoFlowのソーラーパネルやポータブル電源はMC4コネクターを採用しているため、他社製ソーラーパネルを使用する際は以下の点を確認してください。
? MC4コネクターを採用しているか？
? 多くのソーラーパネルがMC4を使用していますが、一部の製品では異なるコネクターが採用されています。
? 変換アダプターが必要か？
? 他社製のソーラーパネルはDC7909、XT60、Anderson端子などを採用している場合があります。その場合、MC4変換アダプターを使うことでEcoFlowのポータブル電源と接続可能になります。
? 接続時のプラス・マイナスの極性を確認
? ソーラーパネルとポータブル電源を接続する際に、極性を間違えると機器が故障する恐れがあります。接続前にプラス（＋）とマイナス（?）をしっかり確認しましょう。

非純正パネルを使う際のデメリットと注意点

他社製ソーラーパネルを使用する場合、以下のデメリットや注意点があります。
? 1. 充電効率が低下する可能性がある
EcoFlowのポータブル電源は、純正パネルと組み合わせた際に最適な充電効率を発揮するよう設計されています。他社製のソーラーパネルを使用すると、MPPT（最大電力点追従制御）との相性によって発電効率が低下することがあります。
? 2. 保証対象外になることがある
EcoFlowの公式サポートでは、純正のソーラーパネルとの使用を推奨しています。他社製のソーラーパネルを使用して万が一ポータブル電源が故障した場合、保証の対象外となる可能性があるため注意が必要です。
? 3. 電圧・電流の不適合によるリスク
他社製のソーラーパネルの中には、EcoFlowのポータブル電源と電圧や電流が適合しない製品もあります。適合しないパネルを使用すると、充電できなかったり、最悪の場合は機器の故障につながる可能性があります。

使うポータブル電源の容量と必要な発電量を計算する

ポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせる際、まず考えるべきなのは必要な発電量です。使用する電力がどれくらいかを把握し、最適なソーラーパネルを選びましょう。

? 計算方法

使用する家電の消費電力を確認
例：冷蔵庫（100W）、ノートPC（50W）、スマホ充電（10W）
1日に使う電力量（Wh）を算出
冷蔵庫（100W × 8時間 ＝ 800Wh）
ノートPC（50W × 4時間 ＝ 200Wh）
スマホ充電（10W × 2時間 ＝ 20Wh）
合計：1020Wh
ポータブル電源の容量を考慮
例：EcoFlow DELTA 2（1024Wh）の場合、1日フルに使うと充電が必要
ソーラーパネルの発電量を確認
例：400Wソーラーパネルなら、晴天時で約2.5時間でDELTA 2をフル充電可能
220Wソーラーパネルなら、約5時間で充電

固定型 or 折りたたみ式？用途別に最適なパネルを選ぼう

EcoFlowのソーラーパネルには、**折りたたみ式（ポータブルタイプ）と固定型（設置タイプ）**の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、用途に応じて選びましょう。

? 折りたたみ式ソーラーパネルの特徴

対象モデル: EcoFlow 110W / 160W / 220W / 400W
メリット
・軽量で持ち運びが簡単
・アウトドアやキャンプ、防災用途に最適
・設置場所を変えられるため、日照条件に応じた調整が可能
デメリット
・風が強いと飛ばされやすい
・設置する手間がかかる

? 固定型ソーラーパネルの特徴

対象モデル: EcoFlow 100W据置型(リジッド)ソーラーパネル
メリット
・屋根やベランダに設置すれば常時充電が可能
・設置後のメンテナンスが少なく、安定して発電できる
デメリット
・持ち運びできない
・設置工事が必要な場合がある

ソーラーパネルの設置場所と発電効率を考慮する

ソーラーパネルは設置場所や角度によって発電効率が大きく変わります。最適な条件で設置しないと、本来の性能を発揮できないため、注意が必要です。

? 設置場所のポイント

・屋外に直射日光が当たる場所に設置
室内や影ができる場所では発電効率が低下
・地面よりも少し高い位置に設置
地面に直接置くと、土埃や湿気で発電量が下がる
・風で飛ばされないように固定
折りたたみ式の場合は、ペグや重りで固定すると安定

? 発電効率を上げる角度調整

ソーラーパネルは角度を調整することで、発電効率を向上させることが可能です。
・最適な設置角度: 地域によって異なるが、日本では30?40度が理想
・時間帯による発電量の変化: 午前中と午後では、太陽の位置が変わるため、こまめに角度を調整するのがベスト

EcoFlowのソーラーパネルは、高い発電効率と優れた耐久性を備え、ポータブル電源と組み合わせることで アウトドア・防災・日常の電力確保に最適です。

 

それぞれのモデルごとに対応するポータブル電源が異なるため、購入前に 定格出力・電圧・コネクターの互換性 をしっかり確認することが重要です。

 

? 選び方のポイント
・小型モデル（45W・60W・110W） → RIVER 2シリーズやコンパクトなポータブル電源向け
・標準モデル（160W・220W） → DELTA 2やDELTA 3、DELTA Max向け
・大容量モデル（400W） → DELTA Max、DELTA Proのような高出力モデル向け

 

また、 ソーラーパネルの設置環境 も考慮し、 折りたたみ式 or 固定設置型 を選ぶことで、より使いやすいシステムを構築できます。

 

非純正のパネルを使用する場合は、電圧・電流の適合や変換アダプターの使用に注意が必要です。

 

EcoFlowのソーラーパネルを適切に選ぶことで、災害時やアウトドアでも 安心して電力を確保できる環境 を整えましょう。