停電対策にポータブル電源をUPS(無停電電源装置)として使えるのか?UPS機能付きモデルの仕組みや一般的なUPSとの違いを解説。選び方のポイントやおすすめのポータブル電源も紹介します。家庭やオフィスでの電力バックアップを考えている方は必見!

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ポータブル電源はUPS(無停電電源装置)として使える?基本を解説


停電が起こったとき、パソコンやWi-Fiルーター、家電製品が突然シャットダウンしてしまうと困りますよね。

 

そんな時に役立つのがUPS(無停電電源装置)ですが、「ポータブル電源をUPS代わりに使えるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

 

最近では、UPS機能を搭載したポータブル電源も増えており、家庭用のバックアップ電源として活用できるモデルが登場しています。

 

ただし、一般的なUPSとポータブル電源のUPS機能には違いがあり、用途に応じた選び方が重要です。

 

この記事では、ポータブル電源のUPS機能の仕組みや、選ぶ際のポイントを詳しく解説します。停電対策や電力の安定供給を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

UPS機能付きポータブル電源とは?

ポータブル電源には、一般的なバッテリー機能に加えてUPS(無停電電源装置)機能を搭載したモデルがあります。

 

UPS機能付きのポータブル電源は、停電時に自動でバッテリーに切り替わるため、PCやルーター、冷蔵庫などの重要な電化製品を継続して稼働させることが可能です。

UPSとは?停電時に役立つ無停電電源装置の仕組み

UPS(Uninterruptible Power Supply)は、瞬間的な停電や電圧低下が発生した際に、電源を安定供給するための装置です。

 

一般的なUPSは、家庭やオフィスの電源に接続し、常にバッテリーを充電しながら、電力の異常があれば瞬時にバッテリーに切り替える仕組みになっています。

 

UPSの主な役割は以下のとおりです。

 

・停電時に即座にバッテリー電源へ切り替える(通常、切り替え時間は数ミリ秒)
・電圧の変動を抑え、安定した電力を供給する
・サージ電流や雷の影響から電子機器を保護する

 

特に、サーバーやPC、医療機器、ネットワーク機器など、突然の電源断が致命的な機器においてUPSは重要な役割を果たします。

ポータブル電源のUPS機能とは?一般的なUPSとの違い

ポータブル電源の中にはUPS機能を搭載したモデルがありますが、一般的なUPSと比較すると以下の違いがあります。

項目 一般的なUPS UPS機能付きポータブル電源
用途 オフィス・サーバー・PC保護 家庭・アウトドア・防災対策
切り替え時間 1〜5ミリ秒 10〜30ミリ秒(モデルによる)
バッテリー容量 小さい(通常500Wh以下) 大容量(1000Wh以上)
持ち運び 据え置き型 持ち運び可能
充電方法 AC充電のみ AC / ソーラー / 車充電対応
継続運転時間 数分〜数十分 数時間〜数日

ポータブル電源のUPS機能は、一般的なUPSに比べると切り替え時間が長く、サーバーや精密機器のバックアップには適していない場合があります。

 

しかし、長時間の停電対策や持ち運びが必要な場面では、一般的なUPSよりも優れた点があります。

UPS機能付きポータブル電源のメリットとデメリット

メリット

・停電時も長時間の電力供給が可能
一般的なUPSは短時間しか持続しませんが、ポータブル電源なら数時間〜数日間の電力を確保できます。
・持ち運びができる
災害時や屋外での使用にも対応し、非常時の電源確保に役立ちます。
・ソーラー充電対応で持続可能な電源供給が可能
ソーラーパネルを併用すれば、長期間の電力確保も実現できます。
・高出力機器にも対応可能
一般的なUPSよりも高出力(1000W以上)に対応しており、冷蔵庫や電子レンジなどの家電にも使えます。

デメリット

・切り替え時間がUPSより遅い
一般的なUPS(1〜5ミリ秒)に比べ、ポータブル電源のUPS機能は10〜30ミリ秒の遅延があるため、一部のPCやサーバーには不向き。
・価格が高い
一般的なUPSに比べると高価で、大容量モデルになるほどコストがかかる。
・サイズ・重量が大きい
持ち運び可能とはいえ、大容量のポータブル電源は10kg以上あるものも多く、設置スペースが必要。

 

UPS機能付きポータブル電源は、一般的なUPSとは異なり、「持ち運びできる」「長時間の電力供給が可能」という大きな特徴があります。
自宅やオフィスで停電対策を考える場合は、用途に応じて最適な選択をすることが重要です。

ポータブル電源をUPSとして使用する際の注意点

ポータブル電源のUPS機能は、停電時に自動で電力を供給する便利な機能ですが、一般的なUPSと異なる点がいくつかあります。

 

特に、切り替え時間や接続方法、長時間の使用時のバッテリー管理など、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

切り替え時間(ミリ秒)の違いに注意!対応できる機器とは

一般的なUPSは1〜5ミリ秒の超高速切り替えが可能ですが、ポータブル電源のUPS機能は10〜30ミリ秒ほどかかるモデルが多くなっています。このため、

・ パソコンやサーバーなどの精密機器 → 一部の機種では瞬断が発生し、再起動する可能性がある
・ 冷蔵庫やエアコンなどの家電 → 一時的な電力断があっても動作に問題なし
・ Wi-Fiルーターやテレビ → ほとんどの機種で問題なく利用可能

といった特徴があるため、使用する機器に適したポータブル電源を選ぶことが重要です。

家庭用電源との接続方法と設定のポイント

ポータブル電源をUPSとして使用する場合、家庭の電源と適切に接続することが重要です。一般的な接続方法には以下のような方法があります。

・ 直接コンセントに接続する方法 → シンプルに家電やPCをポータブル電源のAC出力に接続するだけ
・ 壁コンセント経由で接続する方法 → 家庭の電源をポータブル電源の入力に接続し、出力から家電へ電力供給することでUPSとして機能
・ UPSモードをオンにする → 一部のモデルでは専用のUPSモードを有効化することでよりスムーズな切り替えが可能

設定ミスを防ぐためにも、メーカーの公式マニュアルを確認し、適切な接続を行うことが大切です。

長時間の電力確保には容量とバッテリー寿命を考慮する

UPSとしての利用は短時間の停電対応を目的としていますが、長時間の電力供給を考える場合は、以下のポイントを意識する必要があります。

・ バッテリー容量の選定 → 例えば、1000Whのポータブル電源なら約3〜4時間、2000Wh以上なら6時間以上の電力供給が可能
・ 拡張バッテリーの活用 → BLUETTIやEcoFlowの一部のモデルでは拡張バッテリーを追加して長時間の電力確保が可能
・ ソーラーパネルとの併用 → 長期の停電時にはソーラーパネルで充電しながら電力を確保できる

UPS機能付きのポータブル電源は、家庭やオフィスのバックアップ電源として便利ですが、切り替え時間や使用環境によって適したモデルが異なるため、自分の用途に合ったものを選びましょう。

UPS機能付きのおすすめポータブル電源

ポータブル電源の中には、UPS(無停電電源装置)機能を搭載したモデルがあり、停電時のバックアップ電源として活躍します。

 

用途に応じて、小型・中容量・大容量モデルの3種類から最適なものを選ぶことが重要です。

小型モデル(PCやWi-Fiルーター向け)

短時間の停電時に、PCやWi-Fiルーターなどの通信機器の電源を維持するための小型モデルを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
・ 容量:300Wh〜600Wh程度
・ 出力:300W〜600W(PCやルーターに十分な出力)
・ 切り替え時間:20〜30ミリ秒

おすすめモデル

モデル名 容量 定格出力 特徴
Anker 535 Portable Power Station 512Wh 500W UPS機能付きでPC・ルーターのバックアップに最適
EcoFlow RIVER 2 Pro 768Wh 800W 低消費電力機器向けUPS機能を搭載
BLUETTI AC70 768Wh 1000W リン酸鉄リチウム採用で長寿命、UPS対応

中容量モデル(家電や複数機器のバックアップ向け)

停電時に冷蔵庫やテレビ、デスクトップPCなどの電化製品を一定時間動かしたい場合は、1000Whクラスの中容量モデルが適しています。
・ 容量:1000Wh〜2000Wh
・ 出力:1000W〜2000W
・ 切り替え時間:20ミリ秒以下の高速対応が理想

おすすめモデル

モデル名 容量 定格出力 特徴
EcoFlow DELTA 2 1024Wh 1800W X-Boost機能で最大2200W出力、UPSモード搭載
BLUETTI AC200MAX 2048Wh 2200W 拡張バッテリー対応で長時間の電力供給が可能
Anker Solix F2000 2048Wh 2300W UPS機能付きで長時間バックアップ対応可能

大容量&拡張可能モデル(長時間の停電対策向け)

長期間の停電に備え、エアコンや電子レンジなどの高消費電力機器を稼働させるためには、大容量モデルが必要です。拡張バッテリー対応モデルなら、数日間の電力確保も可能になります。
・ 容量:2000Wh以上
・ 出力:2000W〜5000W
・ 拡張バッテリー対応

おすすめモデル

モデル名 容量 定格出力 特徴
EcoFlow DELTA Pro 3600Wh 3600W(最大7200W) 家庭用200V対応、拡張バッテリーで最大25kWhまで拡張可能
BLUETTI AC500 + B300S 5120Wh〜 5000W 最大6つの拡張バッテリー対応、長期間の停電対策に最適
Anker Solix F3800 3840Wh 6000W 3.8kWhの大容量、家庭のバックアップ電源として優秀

ジャクリの製品のUPS機能について


Jackeryの製品もUPS機能付きポータブル電源として優れた選択肢ではありますが、現時点で明確にUPS機能を搭載しているモデルはほとんどないため、おすすめモデルとしては挙げませんでした。

Jackery製品とUPS機能の関係

Jackeryのポータブル電源は、主にアウトドアや防災用途で設計されており、「充電しながら給電するパススルー機能」は備えています。

 

ただし、UPS機能(無停電電源装置)とは異なり、停電時の瞬時切り替えができないため、サーバーやPCなど、電力供給が途切れると困る機器には適していません。

Jackeryのポータブル電源がUPSとして使えない理由

切り替え時間の問題

UPS機能付きポータブル電源は、停電時に10〜30ミリ秒以内で切り替わりますが、Jackeryのモデルはその仕様がないため、停電時に一時的に電源が途切れる可能性があります。

メーカーの公式対応

Jackeryは公式に「UPS機能は搭載していない」と明言しています。UPS機能が必要な用途では、他社のUPS対応モデルを選ぶほうが安心です。

UPS機能を求めるならJackery以外を推奨

UPS機能を重視する場合、EcoFlow・BLUETTI・Anker などのブランドがより適しています。
特に「UPS機能付き」と明記されたポータブル電源を選ぶことが大切です。

Jackeryのポータブル電源が向いているケース

・アウトドアやキャンプ用途で電力を確保したい場合
・停電時の備えとして手軽に使いたい場合
・ソーラーパネルと組み合わせてエコな充電をしたい場合

UPS機能が必要なら他社のモデルが適しているケース

・サーバーやPCなど、停電時の瞬時切り替えが必要な機器を使う場合
・長時間の停電対策として家電を動かしたい場合
・バッテリーを拡張してより大容量を確保したい場合

まとめ|ポータブル電源のUPS機能を活用して停電時も安心

UPS機能付きポータブル電源は、停電時のバックアップ電源として非常に便利です。

 

小型モデルはWi-FiルーターやPCの電源を確保するのに適しており、中容量モデルは冷蔵庫やテレビなどの家電を一定時間動かすことができます。

 

長時間の停電を想定する場合は、大容量&拡張可能なモデルを選び、家庭全体のバックアップ電源として活用するのがおすすめです。

 

用途に応じたポータブル電源を選び、突然の停電にも安心して備えましょう。

この記事を書いている人

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