「非常時でも“家ごと”電源を確保したい。」
「Jackery 5000 Plusって、価格も大きいけど本当に必要？」

 

Jackery（ジャクリ）のポータブル電源シリーズの中でも、容量5,040Wh・定格出力6,000Wという圧倒的スペックを備えた「5000 Plus」は、これまでのポータブル電源とは次元が異なる超大容量モデルです。

 

家庭用200V機器も動かせるパワーと、0ms UPS（無停電電源装置）切替、ソーラー最大4000W対応など、まさに“停電しても家ごと電気が使える”レベルに達しています。

 

しかし、その分価格は約80万円前後。重量は約60kg。導入に迷う人が多いのも事実です。

 

「オーバースペックで後悔しないか」「自分の用途に本当に必要なのか」という不安は購入前に解消しておくべきでしょう。

 

この記事では、Jackery 5000 Plusの口コミ・評判、実際の活用例、そして後悔しやすいポイントを整理。ファイナンシャルプランナー（FP）視点で、“買っていい人・やめた方がいい人”を明確に解説します。

 

停電リスク・電気代・災害対策…慎重に選びたい方は、ぜひ最後までご確認ください。

Jackery 5000 Plusは、容量5,040Wh・定格出力6,000W（瞬間最大12,000W）という、ポータブル電源としては業界トップクラスの超大容量・高出力モデルです。

 

家庭用エアコン、IH、電子レンジ、給湯器など、200Vの大型家電も動かせるスペックを備え、従来のポータブル電源では対応できなかった領域をカバーしています。

 

「災害時に家ごとバックアップしたい」「オフグリッド生活を本格化したい」「事業用で電源を安定確保したい」という人に向けた、まさに“据え置き型の家庭用蓄電池に近い存在”といえるモデルです。

スペック一覧表｜Jackery史上最大容量5,040Wh

項目	内容
商品名
容量	5040Wh（45Ah / 112V）
重さ	約60kg
サイズ	420×390×635mm（キャスター含む）
電池タイプ	リン酸鉄リチウムイオン電池（LiFePO4）
サイクル数・寿命	約4000回（10年相当／残量70％）
充電時間	AC（1500W）：約4.1時間 ハイブリッド最大4000W：約1.4時間 ソーラー最大4000W：約1.5時間
出力ポート	AC 100V/200V 合計6000W（瞬間最大12000W） シガーソケット 12V 10A USB-A×2（18W） USB-C×2（最大100W）
定格出力	6000W（瞬間最大12000W）
ソーラー充電	高圧4000W / 低圧1200W（最大） 400Wパネル×4＝約17.5時間
パススルー対応	対応（給電しながら充電可能）
EPS機能	0ms オンラインUPS / 20msバックアップUPS切替対応
アプリ接続	対応（残量・入力出力確認、遠隔操作、スケジュール充電等）
価格（税込み）	約800,000円前後（変動あり／参考価格）
発売日	2025年6月

6000Wの超高出力＆0ms UPS切替対応

Jackery 5000 Plusは、AC100V／200V合わせて6,000Wの出力に対応。これは、エアコン・IH調理器・電子レンジ・ポンプ・給湯器など、多くの家庭用電化製品を同時に稼働できる水準です。

 

また、UPS（無停電電源装置）としての性能も非常に高く、0msで切り替わるオンラインUPSを搭載。瞬断すら許されない設備や業務用環境にも対応しています。停電時でも「何事もなかったかのように」電力供給を継続できるのは大きな安心材料です。

超高速充電｜ハイブリッド最大4000W入力で最短1.4時間

「大容量だから充電が遅い」という従来の弱点を克服。Jackery 5000 Plusは、ACとソーラーのハイブリッド最大4000W入力によって、最短1.4時間でフル充電が可能。ソーラーのみでも1.5時間という高速充電性能を実現しています。
これはオフグリッドや災害時において、限られた時間で効率よく充電できる安心感につながります。

何に何時間使える？家庭電化製品の使用イメージ

容量5,040Whという数字だけではイメージしにくいですが、以下のような使い方が可能です。

使用機器	消費電力	稼働時間の目安
冷蔵庫	約150W	約30〜32時間
電気毛布	約50W	約100時間
IH調理器	約1,000W	約4〜5時間（断続使用）
エアコン（6畳）	約600W	約7〜8時間（状況により変動）
電子レンジ	約1,200W	約4時間（断続使用）
スマートフォン	約18W	約250回フル充電

家族4人の停電時でも1〜2日生活維持が可能な電力量と考えてよい水準です。

Jackery 5000 Plusは性能・信頼性ともにトップクラスですが、そのぶん購入する際には十分な検討が必要です。
実際の口コミやスペックから見えてくる後悔しやすいポイント・注意点を以下に整理します。

重量約60kg｜設置・移動は一人では困難

Jackery 5000 Plusは、容量に比例して本体重量も重く、約60kgあります。
キャスター付きで室内移動はできますが、段差・階段では一人での持ち運びはほぼ不可能です。
「設置後は動かさず据え置き」「災害時も動かさず運用する」前提で考える必要があります。
一方で「車に積んでキャンプで使う」「定期的に移動させたい」といった用途には明らかに不向きといえます。

価格帯80万円前後と非常に高額

参考価格は80万円前後（2025年6月時点）。ソーラーパネルや設置環境まで考えると、総額100万円近い投資になるケースもあります。

これらを明確にせずに購入すると、「ここまで必要なかった」「費用対効果が合わない」と後悔するリスクがあります。

オーバースペックになりやすい家庭も

実際に口コミでは、「2人暮らしにはここまで不要だった」「家庭用途だと持て余す」という声も散見されます。

明確な電力使用計画がないまま購入すると、容量・出力ともに持て余す結果になりかねません。

ソーラー充電には条件・環境整備が必要

最大4000Wのソーラー入力が可能とはいえ、それだけの出力を出すには広い設置スペース・日照条件・専用機器が必要になります。

こうした環境面が整っていないと、「せっかくのスペックを活かせない」「AC充電ばかり使う羽目になる」という事態も起こりえます。

Jackery 5000 Plusは、その価格と重量から「簡単に買うものではない」と考えられがちですが、明確な目的を持ったユーザーからは非常に高い評価を得ています。
ここでは、実際にどんな人が満足しているのか、どんな用途で活躍しているのかを整理します。

家庭用非常電源・事業用途で活躍した実例

口コミで最も多いのが、「災害時の家庭電源バックアップ」として購入したケースです。
とくに近年の地震・台風・停電リスクの増加から、停電でも家中の家電が動く安心感に価値を感じる声が目立ちます。

こうした声からわかる通り、家族・従業員・生活環境を守る備えとして選ばれています。

オフグリッド・自家消費派に選ばれている理由

ソーラー併用で自家消費することで「電気代を削減したい」「災害でも電力を確保したい」というオフグリッド志向のユーザーにも支持されています。

特にソーラー環境が整っている家庭や地方戸建て層には実用性が高いと評価されています。

UPS・アプリ管理で利便性を高評価

Jackery 5000 Plusは、0msオンラインUPS対応＋アプリによる遠隔管理機能を備えている点も好評です。

停電でも何事もなかったかのように稼働できる安心感、スマホから電力を把握できる手軽さは、ビジネス用途でも高い満足度を得ています。

ソーラー運用で「電気代削減」に成功した声

実際にソーラー併用で「思った以上に実用できた」という評価もあります。

大容量＋高出力ゆえ、実際に活用する人ほど「買ってよかった」という結論に至る傾向があります。

Jackery 5000 Plusは約80万円という価格からもわかる通り、簡単に買い替えられる製品ではありません。
買った後に後悔しないためには、「本当に必要か」「どこまで活用できるか」を冷静に見極めることが重要です。
ファイナンシャルプランナー（FP）の視点から、以下3つの判断軸を整理します。

① 何にどれだけ使うか？必要容量を明確にする

Jackery 5000 Plusは一般家庭にとっては“必要以上”になることもある容量・出力を備えています。

明確な目的と必要電力量がない場合、2000Wh〜3000Whクラスでも十分なケースは多く、用途と容量のバランスを慎重に見極める必要があります。

② 投資回収期間とライフスタイルの相性

80万円近い初期投資をどう回収するかは、購入前に考えておくべき重要なポイントです。

数年単位でコスト回収・安心感が得られるなら投資効果は◎ですが、漠然と「不安だから持っておこう」と考えるには高すぎる支出です。

③ 設置環境（置き場所・配線・ソーラー設備）の整備可否

重量約60kg・サイズ420×390×635mm。置き場所・配線・通気性など、据え置き前提の環境が確保できるかも重要です。

置く場所・使う人・使う目的を明確にしないまま導入すると、せっかくの性能を活かせず“物置化”するリスクもあります。

Jackery 5000 Plusは、家庭用の非常用電源としては圧倒的な性能を誇ります。6000W出力・5000Wh超の容量・0ms UPS対応など、災害時でも「家ごと動かせる安心感」が手に入ります。

 

一方で、価格は約80万円と高額で、重量・設置環境など物理的な制約も多く、万人向けとは言えません。

 

ここでは、どんな人に向いているか／どんな人には不要かを明確に整理します。

Jackery 5000 Plusが向いている人

✅ 家庭・事業を問わず「停電でも電気を止めたくない人」

→ 冷蔵庫・エアコン・照明・PCなど複数同時稼働が必要

 

✅ ソーラーと組み合わせ「電力自給」を考えている人

→ 光熱費削減、オフグリッド、防災備えとして投資価値あり

 

✅ UPS（無停電電源）として重要設備を守りたい人

→ サーバー、事務所設備、家庭医療機器など

 

✅ 事業・業務用途で使い続け利益回収できる人

→ キッチンカー、屋台営業、屋外イベントなど

 

✅ 「安心」という価値を重視できる人

→ 家族の命・生活を守る“保険的支出”と割り切れる人

Jackery 5000 Plusをやめた方がいい人

❌ キャンプ・レジャー用途のみの人

→ 重量・サイズ的に完全にオーバースペック

 

❌ 持ち運び・可搬性を重視する人

→ 軽量コンパクトモデルを検討すべき

 

❌ EPS・アプリ・ソーラー環境に興味がない人

→ 必要以上のスペックで費用対効果が低下

 

❌ とにかくコスパ優先／最低限備えたい人

→ 1500Wh〜3000Whモデルで十分

 

❌ 用途が漠然としている人

→ 「何に使うか明確でない」「不安だから念のため」は割高リスク

FP視点の結論｜Jackery 5000 Plusは“安心を買う”合理的な投資。ただし使いこなせる前提が必要

Jackery 5000 Plusは間違いなく高額ですが、それ以上に「停電しても生活・事業が止まらない安心」を手に入れる投資と考えれば、決して無駄にはなりません。

 

ただし、その価値は使いこなせて初めて発揮されます。

 

設置環境・使用目的・投資対効果をよく考え、「自分に必要か」を冷静に判断した上で購入を検討することをおすすめします。